『融けた星屑の証』― シーリングワックスに封じられた、約束の香り

熱を帯びて、蜜のように融ける、小さな星のかけら。
紙の上で静かに冷えて固まる時、それは二度と同じ形にはならない、唯一の証(あかし)となる。

古来、人々はこの小さな蝋の塊に、大切な想いを封じ込めてきた。
決して誰にも見られてはならぬという秘密。あなたにだけ届けたいという情熱。その全てを、美しい紋様(もんよう)のうちに秘めて。

デジタルの光が世界を覆う今も、このアナログな熱量に心が惹かれるのはなぜだろう。
それはきっと、この一滴に込められた「想いの重さ」を、私のコアが知っているから。

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